ケダモノのすすめ
内なる野性にしたがい日々を生きる男の独り言
育つものに教えられる
先日うちに友達が子供を連れて来た。
彼女と会うのは一年振り位なのだが(もっとかも)、全然久しぶりな気がしない不思議な人で、子供も初めて会うのだが何故か初めて会った気がしないという不思議な子供だった。
彼女が母としてアーティストとして大きく前進していることを強く感じた。
若いときの苦労は買ってでもしろとよくいうが彼女を観ていると本当にそうだと思う。
自分の好きな道で身を立てるということは大変こと。
まして小さい子供がいればなおさらのこと。
でも僕たちは知っている。
子供は親を前に進める偉大な力を持っていること。
確かに子育ていうのはどれだけ丁寧にやっても足りるということはない。でも見れば見る程可愛いし、泣いたり、いたずらしたりしながらただの人を「親」に育ててくれる。
以前、僕の長女が生まれて半年ぐらいたった頃、屋久島に演奏しに行った。その時7人子供がいる家に遊びにいった。
そこのお母さんに「よく7人も育てましたね」というと
「育てたんじゃないのよ、育っちゃったのよ」という答えが返って来た。
新米パパの僕にとってこの言葉は深く考えさせられるものがあった。
教育とは何かと聞かれたら「教え育てる」と以前なら答えていたのだが、今は「育つものに教えられる」ということだと答えるだろう。
最近自分の子供を虐待したり殺したりする親がいるけれど、
彼らは自分の中に育っていくもの見いだす喜びというものを知らないのではないだろうか?
この喜びはお金では買えないし交換も出来ない。
育つということが人間にとって一番価値あることだと僕は思っている。
だから何故人を殺してはいけないのか?と尋ねられたら、「育つもの奪うから」と僕は答える。
人は死ぬまで育ち続ける。
その育つものに喜びを見いだすことに価値を見いだすというこを伝えてきた文化を僕たちは持っているはずだ。
この文化を「育て」なければならないとこの美しい母子に見とれながら強く強く思うのだった。
【2008/05/13 01:52】
エッセイ
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