意志が強いということは今いるところから移動しないというイメージがあるが、これが間違いの元だ。
意志が強いということは、目標を定めて状況に応じて飛び石を踏むようにどんどん移動して行ける足腰の強靭さがあるということだ。
何かをじっと見つめているとだんだん焦点があわなくなって来る。
焦点を合わせる筋肉が疲れてくるからだ。
だから瞬きしたりしながら筋肉を緩めたりしながら集注感を持続させていく。
これが人間の特徴なのだ。
どこかの首相が「ブレた」とよくおとがめを受けたけど、
瞬きをしないように頑張るというポーズをとらずに強力な跳躍力で移動し続けていたら、
誰も文句は言えなかったかもしれない。
だってもの凄い勢いで目標に接近していくんだからね。
留まろうとすると目標がブレる。
「筋肉が疲れて来る」という自然現象を嘆く人はいない。
意志を支える「筋肉」が疲れたら他の部分を使えばいい。
つまり移動していくのだ。
転換していくものに乗りながら目標を見据え続ける。
サーフィンみたいにね。
つまり「移動」させていくのだ。
バランスを取りながら。
バランス。
それこそが意志の強さの正体であり本質であり尺度なのだ。
だから意志が弱いと嘆く前に、
バランスの取り方を学んだ方がいい。
というわけで、次回は超簡単にバランス感覚を身体化する方法をお伝えします。