物は三点支持で立たさせることが出来る。
人間は二本足(二点支持)なのに立つことが出来る。
何故か?
見えない三本目の足があるからだ。
話は変わるが、
「技」と「技術」をそれぞれ僕はこう定義している。
「技」=art
「技術」=technique
「技」は感覚を発生させ、多義的なものを生み出す。
「技術」は物を発生させ、一義的なものを生み出す。
「技術」だけがもの作りを支えているのではない。
そこには「技」という大きな要素が介在している。
感覚が発生することでもの作りは面白くなる。
「技」を追求していくことで「技術」も進化する。
「技」は感覚領域のものだから簡単にまねすることは出来ない。
「技術」だけなら人間はいらない。
「技」を用いるから効率を超えた面白さが訪れる。
感覚の介在が三つ目の「足」の役割を果たす。
もっと端的に言うと生きてるということ自体が「三本目の足」を生み出している。
人が死んでも「技術」は残るし動く。
「技」はそうは行かない。
日本は安心して人作りに励めばいい。