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ケダモノのすすめ
内なる野性にしたがい日々を生きる男の独り言

文明再起動計画

文化は感覚の共有。
文明は技術の共有。
と私は理解している。

当然両者は重なるところが多々ある。
フォーカスをどこにするかで呼び名が変わる。

私が小さい頃はいわゆる「パニック映画」の全盛期で、
高度経済成長の「落し子」としての環境破壊や公害、あるいは天変地異等をモチーフにした映画がたくさん作られ、テレビでも「日本沈没」等の話題がまことしやかに取りざたされていた。

子供心に深い不安感を植え付けられた。

それが rainmaker projectへの熱情につながっているのかもしれない。

技術をどう使いこなすのか?
それに伴うモラルや感覚をどう養うのか?

福岡さんは、「人間は何もする必要はない」と言った。
私もそう思う。

だけど今、それを「せいの」でやってしまったらきっと多くの人が死ぬだろう。

電気をやめれば電車も病院も全て止まる。
水道をやめたら?
ガスをやめたら?

「何かをやめたらエコにつながる」と本気で信じている人がいる。
僕も始めはそうだった。
だけどそこには「経済」の現実が抜け落ちている。
やめてすむなら誰も苦労しない。

「割り箸」を悪者にするのは容易い。
だけどその「業界」で食っている人がいる。
そこで働く人たちには家族も子供もあるかもしれない。
誰かを「悪者」にして済むなら誰も苦労しない。

何かをやめるためにも順序と準備がいる。
だけどそれをどこから始めたらいいのか生活基盤が複雑に絡み合いすぎて分からなくなってしまっているのが現実だろう。

スローだのエコだのロハスだのとお題目は出そろっている。
もちろん「信教」の自由は保証されるべきだ。
そのお題目のもとで食っている人たちも大勢いるのだし。

しかしお題目を唱えるなら、さらにその先にある困難の解決に乗り出さなければならない。

「きっと良くなる、全てはうまく行く」と、1日8時間アファーメション(心の中で唱えること)するよりも、1日7時間59分くらいを現実の問題の解決に関わった方がよっぽど心の安定につながると思う。

地球の現実は甘くない。
私はケニアの荒野やスラムでそれを実感した。

「着地点」を見出すこと。
それに尽きる。

それを複雑怪奇に絡み合った現代世界の中で見出すためには基本に戻る必要があるだろう。

基本。

それを私はツルカナ湖に見出した。

人類発祥の地とも言われるこの付近一帯は、激しい旱魃に見舞われ、
砂漠の一途を進んでいる。

ここに「現代科学の粋」と「感覚技法」に基づいたを新しい文明のあり方を模索することが出来ないか?

最小限のエネルギーを使い、ローテクとハイテクの配分を見据え、
出来る限り還元可能な素材を使う。
巨大な森を育て、自然の力を最大限に活かしきった「文明」。

夢だけど夢じゃない。

「ツルカナ湖の涵養森をつくる」という明確な目的を立ち上げ、
そのために必要な措置を行う。
そこは人の生まれた場所。
でも今は人の住めなくなった場所。
そこに人が住めるようにしていく。
「森を作る人たち」が快適に暮らせるインフラをどう生み出すか?

これが新しい文明を生み出す基本コンセプトとなる。
文明とは「人が生き延びるための技術」の共有のことだから。


というわけで、まず手遅れなのかどうなのか確かめる第一弾として、現地の詳細な調査を9月に行います。

もっともっと身体を鍛えとかなきゃ。。。
もう十分ですという話もあるけど(笑)
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プロフィール

榎田竜路

Author:榎田竜路
Musician、Glocal Media Producer、真荷舟、Earth Voice Project代表社員、NPO横浜アートプロジェクト理事長、NPO映像情報士協会理事長、北京電影学院客員教授、Rainmaker Project代表、身体感覚技法追求。「野生と感性と知性を一つにして地球の未来に貢献します」

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