昨日、台湾のプロデューサーと話をした。
台湾では国家プロジェクトとして、海外映画の招聘や国内映画の育成にに努めているらしい。
彼女は国の厳しい選考に勝ち抜いた30名のうちの一人だ。
プロデューサーの仕事というのは、
教科書がある訳ではない。
だいたい「プロデューサー」という言葉自体定義が曖昧だ。
世間は「プロデューサー」で溢れている。
映画プロデューサー、テレビプロデューサー、
社内プロデューサー、ITプロデューサー
地域活性プロデューサー、ソーシャルメディアプロデューサー等々。
彼女と一致したプロデューサーの定義は、
「全責任を負う」という役割。
もちろん他にいろいろ仕事はあるけれど、
プロデューサーの仕事を突き詰めるとそこになる。
彼女がトラブルが起きるとストレスになると言ったので、
トラブルの対処法を伝授した。
何かプロジェクトで問題が起きたら、
さらに大きなプロジェクトをを起こせば良い。
その効果は二つ。
1、初めのプロジェクトのトラブルが小さく見えるようになる。
2、より困難な状況に身を置くことにより能力が上がる。
すると初めのプロジェクトのトラブルを解決する能力を身につけることが出来る。
それくらいの気概が無ければ「プロデューサー」などならない方が良い。
僕は意識的にそれをやって来たのではなく、
どんどんそういう状況に追い込まれ、関わるプロジェクトが巨大化、複雑怪奇化していった。
それに対処しているうちに知識は感覚化され智慧になってきた。
すると智慧ある人たちが集まってくるようになった。
此れは自然現象なのだと思う。
「困難」はそれに囚われて、他の解決策に目がいかない時に感じることが多い。
最悪やめてしまえば良いのだ。
健康を阻害してまでやる価値のあることなどこの世になるとは思えない。
野のケダモノを観ればすぐ分かることだ。
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