ケダモノのすすめ
内なる野性にしたがい日々を生きる男の独り言

意識が変わる時(2)

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ある人に殺意を持つ程怒り狂ったことがあった。

何故そんなに怒っていたのかという理由は言えないけど、
その時、僕は血がどす黒くなるくらい怒り狂っていた。

僕は滅多に怒らない。
しかし「薩摩」と「天草」のハイブリッドなので、一旦怒ると手がつけられない。

その時僕は自分を見失う程の怒りに苛まれながら街を歩いていた。一歩歩みを進めるごとに新たな怒りがわいてくる。

僕は自分をどうすることも出来ずに街を歩いていた。

と、ある交差点の信号で立ち止まった時、向こうから右折して来た車があった。

その車に乗っていた一人の女の子が満面の笑顔で僕に手を振っていた。

その笑顔の素晴らしいことといったらなかった!!

その笑顔は僕に「生きてるって本当に素晴らしいよね」と伝えてくれていた。

僕は思わず彼女に手をふりかえした。
強く、強く手を振って彼女を見送った。
いつの間にか信号は変わり、僕だけが交差点に取り残された。

気がつくと、僕は満面の笑顔で赤信号の横断歩道の前にいた。
「あれっ、さっき確かものすごく怒っていたよなs。」

僕の中から怒りはみじんも消え、さわやかな生の喜びだけが湧きたての泉のようにこみ上げていた。

どんなに思い出してもあの怒りは思い出せない。。
「いったい何が起こったのか?」

「怒りなんて大したもんじゃないよ! もっと生命を楽しもう!!」

天使の存在をその時から僕は信じるようになった。

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